あなたの神、主を愛しなさい

一人でも多くの方に福音をとどける思いで、ブログを書かせていただいております。

すでにお聞きになっている事が確実であることを、これによって十分に知っていただきたいためであります(ルカ1:1~7)

(今回は、この福音書は、ルカがローマの高官宛てに書いたものとしてつづられている、ということについてふれたいと思います)

 

※なお今日から “ルカによる福音書” にはいりますが、当時のユダヤ人が住んでいる地域は(=現在のイスラエルの辺りは)、ローマ帝国支配下にありました。キリストはこの地にユダヤ人としてお生まれになり、ユダヤ人に宣教をしていくことになります。この時代背景をおさえておくと、理解の手助けとなります。

 

ルカによる福音書・1章の1~7節より

『わたしたちの間に成就された出来事を(=キリストがユダヤ人の住む地域でなさったできごとを)、最初から親しく見た人々であって(=キリストが宣教をはじめたときからよく知る目撃者であり)、御言(みことば=キリストがお語りになったことば)に仕えた人々が伝えたとおり物語に(=書物に)書き連ねようと、多くの人が手を着けましたが、テオピロ閣下(=ルカと親しい関係にあるローマの高官である人物)よ、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、ここに、それを順序正しく書きつづって、閣下に献(けん)じる(=さしあげる)ことにしました。すでにお聞きになっている事が確実であることを(=すでにあなたがキリストについて聞いていることの、そのたしかさを)、これによって十分に知っていただきたいためであります。ユダヤの王ヘロデ(=ローマ公認の当時のユダヤの王ヘロデ)の世に、アビヤの組(=ユダヤの地のエルサレム神殿での、神への礼拝奉仕にたずさわる24個の組の一つ(歴代志上24:7~18))の祭司(さいし=神に礼拝や供え物をささげる人)で名をザカリヤという者がいた。その妻はアロン家(=代々祭司が選ばれる家系で、先ほどのアビヤもこのアロンの子孫です)の娘のひとりで、名をエリサベツといった(=この夫婦が、のちのバプテスマ(洗礼者=水をもちいて罪を清める者)のヨハネを子としてさずかります。このヨハネが神によって、キリストよりも少し前に遣わされて、キリストの宣教がうけいれられやすいように、その道をととのえます)。ふたりとも神のみまえに正しい人(=信仰者)であって、主の戒(いまし)めと定めとを(=いわゆる律法を)、みな落度なく行っていた。ところが、エリサベツは不妊の女であったため、彼らには子がなく、そしてふたりともすでに年老いていた』

 

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(ルカはテオピロ宛てにこの福音書を書いています。おそらくこのようにキリストについて細かく記したものを送るのですから、テオピロはすでに信仰をもっていたか、あるいはキリストに関することを強くもとめていたものと思います。また彼のテオピロという名にも、“神に愛された者” といった意味がこめられています。どうか一人でも多くの方が聖書に興味をもって、手にすることとなりますように。イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします)