あなたの神、主を愛しなさい

一人でも多くの方に福音をとどける思いで、ブログを書かせていただいております。

殺せ、殺せ、彼を十字架につけよ(ヨハネ19:13~16)

(今回は、あくまでキリストの処刑を願うユダヤ人たち、についてふれたいと思います)

 

ヨハネによる福音書・19章の13~16節より

『ピラトは(=ローマ総督は)これらの言葉を聞いて(=キリストを釈放すれば、ローマ皇帝にそむくことになるとの脅迫めいたものをうけて)、イエスを外へ引き出して行き、敷石(しきいし=ヘブル語ではガバタ)という場所で(=判決を言いわたす場所で)裁判の席についた。その日は過越(すぎこし=かつて神がイスラエルの民を、エジプトから脱出させたのを祝う日)の準備の日(=金曜日)であって、時は昼の十二時ころであった(=他の聖書では午前六時ごろと訳されており、こちらが正しいものと思います(マルコ15:25を参照のこと))。ピラトはユダヤ人らに(=キリストを訴えた者をふくむユダヤ人の群衆に)言った、「見よ、これがあなたがたの王だ(=あなたがたが言うところの、ローマに逆らったユダヤ人の王だ)」。すると彼らは叫んだ、「殺せ、殺せ、彼を十字架につけよ」。ピラトは彼らに言った、「あなたがたの王を(=あなたがたの同胞であるはずのユダヤ人の王を)、わたしが十字架につけるのか(=ここでもピラトは、キリストを殺すのにためらいがあり、最後の説得をこころみるように確認をとっています)」。祭司長たちは(=キリストを訴えた者たちは)答えた、「わたしたちには、カイザル(=ローマ皇帝の称号をさしています)以外に王はありません(=本来ユダヤ人は神に仕えねばならず、彼らの王はまさしくキリストお一人なのですが、ここではカイザルに忠誠を誓ってみせています。ここに彼らの、神に敵対している罪があらわれています)」。そこでピラトは(=ユダヤ人から、あなたの王もカイザルなのだから、キリストをさばくことでその忠誠心をあらわさないのかと迫られたピラトは)、十字架につけさせるために、イエスを彼らに引き渡した(=こうしてピラトはユダヤ人の圧力に負け、不正な裁判であるのを自覚しながら処刑の許可をしました)』

 

――――――――――――――――――――

(無実のキリストを殺すのに恐れをいだいていたピラトでしたが、キリストの死を願うユダヤ人の勢いに屈し、処刑を許可するにいたりました。なお「十字架につけさせるために、イエスを彼らに引き渡した」とありますが、処刑を実際におこなうのはローマ兵になります(ヨハネ19:23)。どうか一人でも多くの方が、キリストを信じますように。イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします)