あなたの神、主を愛しなさい

一人でも多くの方に福音をとどける思いで、ブログを書かせていただいております。

これは、ご自身がどんな死にかたをしようとしているかを示すために言われたイエスの言葉が、成就するためである(ヨハネ18:28~32)

(今回は、ローマの処刑にもとづく十字架の死を、すでに預言していたキリスト、についてふれたいと思います)

 

ヨハネによる福音書・18章の28~32節より

『彼らは(=キリストを捕らえ、裁判をすすめていた祭司長たち、またこれに関わっているユダヤ人は)、けがれを受けないで過越の食事ができるように(すぎこし=かつてエジプトの奴隷だったイスラエルの民を、神がエジプトに災いをもたらして脱出させた日のこと。それを祝う食事ができるように)、官邸(=ローマ市民で、ローマ総督であるピラトのいるかんてい)にはいらなかった(=当時のユダヤ人は、律法(=神からの指針)に管理されていない異邦人をけがれた者とみなしていたので、ここでもかんていに入るのをさけています(レビ18:24~25))。そこで、ピラトは彼らのところに出てきて言った、「あなたがたは、この人(=キリスト)に対してどんな訴えを起すのか」。彼らはピラトに答えて言った、「もしこの人が悪事をはたらかなかったなら、あなたに引き渡すようなことはしなかったでしょう(=彼らは無実のキリストに、神を冒涜(ぼうとく)したとの罪を押しあてて、処刑したい一心でいます。こうしたローマの政治とは無関係の動機であるため、本心をふせた言いまわしをとっています)」。そこでピラトは(=ローマ帝国下で、死刑にする権限をもっているピラトは)彼らに言った、「あなたがたは彼を引き取って、自分たちの律法でさばくがよい(=ピラトはぬかりなく、ユダヤ人同士の、神に関する争いだと気がついているので、ローマに仕えている身の自分は関わるまいとしています)」。ユダヤ人らは彼に言った、「わたしたちには、人を死刑にする権限がありません(=本来神への冒涜は、律法にしたがうなら石打ちの刑です(レビ24:16)。ですがユダヤ人は、ローマによって死刑にする権限をうばわれていました。そこで彼らは、キリストをローマにたて突くリーダー(=ユダヤ人の王)としての、反逆罪に位置づけ、ローマの法律にもとづいて、ピラトに裁かせようと訴えています(ルカ23:2))」。これは、ご自身がどんな死にかたをしようとしているかを示すために言われたイエスの言葉が、成就するためである(=キリストはご自分の死に方について、「モーセが荒野でへびを上げたように(民数記21:8~9)、人の子もまた上げられなければならない(ヨハネ3:14)」と、十字架にかけられるのを預言していました。要はローマの処刑方法である十字架によって殺されることになると、すでにのべておられたのです)』

 

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ユダヤ人指導者たちは、できるなら自分たちの律法にもとづいて、石打ちによってキリストを殺したいと願っていました。しかし処刑する権限をうばわれていたので、ローマ総督であるピラトに、ローマの法律にもとづく反逆罪に仕立てあげて、キリストを殺させようとしているわけです。そしてこの願いは十字架刑によって実現されていくことになります。どうか一人でも多くの方が、聖書のみことばを信じますように。イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします)