(今回は、周囲には意味がつかめないことばでユダに話されるキリスト、についてふれたいと思います)
『この一きれの食物を(=うらぎり者がだれなのかを意味する食物を)受けるやいなや、サタンがユダにはいった(=サタンはキリストを殺す機会をうしなうまいと、じかにユダを支配しにきました)。そこでイエスは彼に(=サタンがじかにはいっているユダに)言われた、「しようとしていることを(=キリストを殺そうとしているユダヤ人指導者らに売りわたすことを)、今すぐするがよい」。席を共にしていた者のうち、なぜユダにこう言われたのか、わかっていた者はひとりもなかった(=キリストは、ユダだけがわかる表現をとられたので、他の弟子たちには意味がつうじていません)。ある人々は、ユダが金入れをあずかっていたので、イエスが彼に、「祭のために必要なものを買え」と言われたか、あるいは、貧しい者に何か施させようとされたのだと思っていた。ユダは一きれの食物を受けると、すぐに出て行った(=こうしてユダは、ユダヤ人指導者らのもとに出かけていきました)。時は夜であった』
――――――――――――――――――――
(ユダには、うらぎり者を意味する食物を、いえ、わたしは主をうらぎりません、といってうけとらない選択肢もあったはずです。しかし彼はそれをうけとり、サタンはサタンでこの機会をのがすまいと彼の中にはいりました。これでもうユダは、うらぎりを実行するばかりとなりました。どうか一人でも多くの方が、自分が罪人であるのをみとめてキリストを信じますように。イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします)